肌に心地良いコットンパック。
手持ちの化粧水を活用するので、美容液マスクに比べるとお財布負担が少ないのも嬉しいポイントです。
「時間があるときにしてる」「大事な日の前日にしてる」という人も多いでしょう。
そんなお肌が喜ぶコットンパックですが、化粧水はどれくらい使いますか?
実は、エステサロンでおこなうコットンパックは、化粧水をジャブジャブ使ったりしません。(サロンによりますが)
今回は、元エステティシャンの私が「コットンパックの効果」とあわせて「サロンでもやってる節約コットンパック術」をお伝えします。
コットンパックの効果
日ごろやっていると実感として分かるかもしれませんが、コットンパックをするとお肌が良い状態に仕上がりますよね。この良い状態とはどんな状態なのでしょう。
ここでは、やる気を上げるために、コットンパックの効果を確認しておきます。
しっかり保湿できる
化粧水は毎日塗っていると思いますが、量が足りていないかもしれません。エステサロンにお肌の悩みを相談しに来られるお客様は、そのほとんどが保湿に問題がありました。
そこで、コットンパックです。コットンを活用してしっかり浸透させられるのが魅力のひとつ。
まるで砂漠で枯れかけている花に水を与えたように、お肌が生き生きとしてきます。
目元まで保湿できる
コットンパックの魅力は、目元の際まで保湿できる点にもあります。
目のシワができやすい箇所って、化粧水をたっぷり塗りづらいですよね。
人の顔型のマスクもありますが、あれは、目元が覆えません。
その点、コットンパックであれば、コットンを上手に伸ばすと目元までしっかり覆えます。目元まできっちり保湿できるので、肌が均一に潤うのです。
肌の柔軟性がよみがえる
コットンパックをした後の肌は、たっぷり保水されて綺麗です。くすみが取れて、清潔感も見違えます。
そして、肌触りが良くなっているのが分かるでしょう。化粧水が浸透して、ゴワゴワしていた角質が柔らかくなった証拠です。
自分の肌にうっとりする時間は、心の栄養にもなりますね。
節約コットンパックのやり方
では、節約コットンパックのやり方をお伝えします。
簡単なのですが、節約のポイントがあるので、ぜひご覧ください。
- 水に濡らして、ギュッと絞る
- コットンを半分に割く
- さらに半分に割く(できなかったらしなくてもOK)
- 小さな容器にコットンを入れて、化粧水でヒタヒタにする
- コットンを軽く絞り、一枚ずつ肌に置く
- 額・両ほほ・あご
- コットンはシワにせず、伸ばしてのせる
- やさしく両手の平で顔を覆いフィットさせる
- そのまま5分おく
節約ポイントは、①です。水を含ませたら、ギュッと握って水を絞ってください。絞り過ぎなくて大丈夫です。
水を含ませず、化粧水だけでコットンをヒタヒタにしても、もちろん問題ありません。
しかし、もし化粧水をケチってしまうと、お肌の水分を逆にコットンが吸い取ってしまいます。
水分は、乾燥している方に吸収されるので、肌よりコットンが渇いていると、肌から水分が奪われるのです。
やりたいことは、逆ですよね。
肌にコットンの水分を吸収させたいので、コットンは十分濡れている必要があります。
化粧水だけでコットンを濡らすと、少し贅沢に感じてケチってしまいがち。それなら、先に水で濡らしておけば、コットンにたっぷり水分が含ませられます。
水で肌荒れする人は残念ながらこの節約方法は使えませんので、思いきって化粧水だけでおこなってください。
タイミングは好きなときでOK
コットンパックのタイミングは、好きな時間で構いません。
ただ、保湿効果を考えると、お風呂から上がってすぐが一番おすすめです。
お風呂から上がって、髪を乾かしてから…っていうのはダメ。その間に、お肌がカラッカラに乾いてしまいます。
また、私がやってみた結果から、パックしながらドライヤーをかけるとコットンが乾燥しやすくなるので、あまりおすすめできません。
コットンパック後は、肌が柔らかくなって、化粧ノリも良くなります。朝、顔を洗ってすぐにおこなうのも良いでしょう。
大切なイベントのときは、朝パックの一手間で、メイクの仕上がりに大きな差が出ますよ。
コットンパックの注意点
コットンパックは、とても簡単ですが、注意点もあります。
お肌をきれいにしたいのに、ダメージを与えてしまっては意味がありません。
ここでは、コットンパックの注意点を3つお伝えします。
時間は5分以内
あまり長く肌に置いていると、コットンが乾燥してきます。すると、逆に肌の水分を奪われてしまう可能性があります。
美容液パックとは異なり、化粧水で手作りするコットンパックは乾きが早いです。
コットンパックの時間は、5分を目安にしてください。
コットンは十分濡らす
繰り返しになりますが、コットンは十分濡らすのが大原則です。
お肌に水分を浸透させられるよう、たっぷり濡らしてください。
ヒタヒタ…という表現がピッタリになるくらいまで濡らしましょう。
パッティングNG
人によっては、化粧水を塗布するとき、コットンでパッティングする習慣があるかもしれません。確かに、毛穴を引き締める効果や水分を浸透させる効果はあるのですが、お肌に刺激なので、パッティングは、特別な日だけにしてください。
たまにするのは問題ありませんが、頻繁に繰り返すと、肌が嫌がってシミやシワを作ってしまいます。
コットンパックの前後は、パッティングしなくても十分潤いますので安心してください。
佐伯チズさんにリスペクトを込めて
水を使って化粧水を節約するコットンパックの方法は、美容家佐伯チズさんも紹介された方法です。
先日、佐伯チズさんの訃報がありました。
美容業界のひとりとしてとても尊敬していた方です。
美魔女がもてはやされていた美容業界で、佐伯チズさんを見つけたときの私の感動は言葉にできません。
ベリーショートの白髪が、ほんのり紫にカラーリングされ、キリッとしていておしゃれで中性的で柔らかい美しさ。
私が目指す理想像がそこにありました。
私はまだ、あのベリーショートが似合うまで美容を極められていないけど、これからもあの姿を追いかけたい…。
佐伯チズさんのご冥福をお祈りいたします。
(※別ブログに掲載していたものをこちらに移したため、投稿日と内容にズレがあります。)